【311】 ○ まつい なつき 『あしたはワタシのお葬式 (2002/04 NHK出版) ★★★★

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楽しく読めて、しみじみとされられる話もある、現代「お葬式」事情。

あしたはワタシのお葬式.jpg 『あしたはワタシのお葬式』 (2002/04 NHK出版)

 イラストを交えて綴る出産育児エッセイ「笑う出産」シリーズがロングセラーになっている著者ですが、自称ライターと言うように、『アトピー息子』('99年)などは結構ルポルタージュぽかったし、『まついさんちの「遊んじゃう家庭生活」』('00年)も、"説明系"イラストが実用的で、ほかに「断食ダイエット」の体験本なども書いています。

 今回は、離婚後の心境の変化か、テーマはガラッと変わって「お葬式」についてで、知人やペットの死の話や息子と先祖の墓参りに行った話から始まるエッセイ風ですが、「人の死」に関係する職業の人を取材しており、その取材先や内容が興味深く読めました。

 「葬送の自由をすすめる会」という団体に行き、「自然葬」について取材していますが、「自然葬」として遺灰を撒くのは、違法でも何でもないそうです。
 ただし、散骨するには骨を自分で細かくしなければならず、亡くなった配偶者の骨を砕いているうちに骨が愛おしくなってきた、という遺族の1人の話が印象的でした。

 「戒名の無料化」を実行している平等山福祉寺(ふくしじ)の松原日治住職が語る、「戒名」の由来と本来の意味についての話もイラストでわかりよくて良かった。

 木村晋介弁護士を訪ねて「遺言状」の役割について訊いた際の、「遺言状」には死後の法的要素のほかに、リビングウィル(生前に発効する)や自分史(日記の延長のようなもの?)的要素もあるという話も興味深かったです。
 日記型のブログも、自分史を書いているような要素があるかも。と言うことは、遺言に通ずるものがある?
 
 生前葬などについても、芸能人とかがやるものだという思い込みがありましたが、違いました。
 気軽に楽しく読めて、しみじみとされられる話もあり、現代「お葬式」事情を知るうえでも有意義な1冊でした。

《読書MEMO》
●ホームページ
「葬送の自由をすすめる会」 http://www.shizensou.net
「平等山福祉寺」 http://www7.ocn.ne.jp/~fukusiji

   



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This page contains a single entry by wada published on 2006年8月27日 00:08.

【310】 ○ 谷川 葉 『警察が狙撃された日―そして「偽り」の媒介者たちは』 (1998/02 三一書房) ★★★☆ was the previous entry in this blog.

【312】 △ 櫻井 よしこ 『あなたの「個人情報」が盗まれる』 (2003/08 小学館) ★★★ is the next entry in this blog.

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