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「三十数年の歳月を経ても、内容は古くなっておらず」と著者自身が言った通りに新鮮。
『新装版 パズル・物理入門―楽しみながら学ぶために』〔'02年〕
旧版〔'68年〕
ブルーバックスに多くの著作がある都築卓司(1928-2002)の物理学入門シリーズのうちの1冊の新装版で、83問から成るパズル形式のものですが、中学生ぐらいから充分理解できる内容で、それでいて奥が深いです。
オリジナルの初版が'68年で(56刷34万部売れたとか)、40年近く経て1問もいじらずにそのまま"新装版"として出版し、今読んでもそれなりに新鮮で、かつ面白いというのは、文学作品ならともかく、「物理」の入門書としては何か意外な気もしますし、やはりスゴイことではないかと思います。
本書の続編『新・パズル物理入門』のほか、『四次元の世界』、『マックスウェルの悪魔』、『不確定性原理』、『タイムマシンの話』なども、みんな新装版になりました。
本書の「新装版刊行にあたって」という著者の小文の執筆年月が、'02年7月になっていますが、著者が亡くなった月です。
残念な気もしますが、「三十数年の歳月を経ても、内容はけっして古くなっておらず、物理パズルの醍醐味を味わっていただけると思う」と結語した著者には、それなりの自負と確かな充実感、満足感があったのではと思われます。
