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「キートン・ライズ・アゲイン」で、レール・テクニックが彼の体の染み付いたものであったことを思い知った。
南北戦争を舞台にした機関車追跡劇で、キートンが機関士を務める蒸気機関車の名前が「将軍(General)」。愛する機関車を北軍に奪われ、彼は別の機関車で追走するが、その奪われた機関車には彼の恋人も乗っていた―。
キートン黄金期の代表作で、その後「キートンの大列車追跡」という邦題になっていますが、その方が内容には沿ったタイトルと言えるかも。
最後の方で本物の機関車を鉄橋ごと川に落下させるシーンがあり、この場面だけで映画作成予算の大半を使っているとのことです。
そうしたスケールの大きさもさることながら、とにかく、機関車の線路の切り替えのテクニックを使ったアクション描写が巧みな映画でした。
キートンは、MGM解雇、離婚やアルコール中毒などによる没落期を経て、50代半ば頃から映画界に復帰しましたが(「サンセット大通り」('50年)に"かつての大物俳優"役で出演している)、晩年にも「線路工夫(The Railrodder)」('65年/カナダ、ジェラルド・ポタートン監督)という、トロッコを使った同趣の(つまり"レール・テクニック"を前面に押し出した)小品を撮って、自らスタント・アクションっぽいこともやっていれば、しっかり笑いもとっています。
彼が亡くなる1年前の映像ですが、老優の映画と機関車への執着を感じさせるとともに、「将軍」におけるレール・テクニックが彼の体の真底に染み付いたものであったことを、改めて思い知りました。
「キートンの大列車強盗 (将軍)」●原題:THE GENERAL●制作年:1926年●制作国:アメリカ●監督・脚本:バスター・キートン/クライド・ブラックマン●製作:ジョセフ・M・シェンク●撮影:デヴラクス・ジェニングス/バート・ヘインズ●音楽:コンラッド・エルファース●時間:106分●出演:バスター・キートン/マリオン・マック/グレン・キャベンダー/チャールズ・スミス●日本公開:1926/12●配給:東和●最初に観た場所:渋谷ユーロスペース(84-01-21)(評価:★★★★)●併映:「キートンのカレッジ・ライフ(大学生)」(バスター・キートン)/「線路工夫」(ジェラルド・ポタートン)
「キートン・ライズ・アゲイン」●原題:BUSTER KEATON RIDES AGAIN●制作年:1965年●制作国:カナダ●監督・撮影:ジョン・スポットン●製作:ジュリアン・ビッグス/ナショナル・フィルム・ボード・オブ・カナダ作品●出演:バスター・キートン/エレノア・キートン/ジェラルド・ポタートン●日本公開:1980/02●配給:有楽シネマ●最初に観た場所:アートシアター新宿 (84-05-27)(評価:★★★☆)●記録映画

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