【1063】 ○ ビリー・ワイルダー 「サンセット大通り」 (50年/米) (1951/10 セントラル) ★★★★

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虚構と現実の交錯と奇抜なオープニング。W・ホールデンの実生活での死を想起した。

サンセット大通り.jpgサンセット大通り [DVD]」 Movie Poster of Sunset Boulevard (1950).jpg Movie Poster of Sunset Boulevard (1950)

Gloria Swanson/William Holden
SUNSET BOULEVARD2.jpg 売れないハリウッドの脚本家ジョーは借金取りから逃れる途中サンセット大通りの荒れた邸宅に迷い込むが、そこには、サイレント時代の大物ハリウッド女優ノーマが執事と2人で住んでいた。映画界へのカムバックを図るノーマは、自ら書いた脚本の手直しをジョーに依頼し、彼を住み込ませて仕事をさせるが、2人の関係はやがて仕事を超えたものとなり、自分を独占しようとするノーマに嫌気がさしたジョーは屋敷を出て行こうとする―。

 ビリー・ワイルダー(1906-2002/享年95)監督が、往年のスター女優の狂気とそれに翻弄されるジゴロのような立場の男を描いた作品ですが、落ちぶれた今も再起を夢見る元女優を、グロリア・スワンソンが鬼気迫る演技でみせていて、彼女は実際この時61歳で既に落ち目女優だったそうで、よく引き受けたなあ、この役を(役の候補は二転三転し、スワンソンも最初は断ったそうだが)。
                         
Erich von Stroheim/Buster Keaton   
SUNSET BOULEVARD  Erich von Stroheim.jpgSUNSET BOULEVARD  Buster Keaton.jpg グロリア・スワンソンに限らず、サイレント時代の名優が多く出ているのがこの作品の特徴で、執事役のエーリッヒ・フォン・シュトロハイムもそうだし、更にはノーマ邸でトランプゲームに興じる「かつての大物俳優達」も、喜劇王バスター・キートンをはじめ皆サイレント映画時代のスター達がカメオ出演しています。

サンセット大通り 1シーン.jpg この映画のオープニングは、最初はモルグ(死体置き場)で死体同士が、自分が死んだ経緯を語り合うというシュールなものが用意されていたそうですが、プールにうつ伏せに浮かんだ主人公ジョーの死体のモノローグから始まるというのもやはり奇抜だと思いました。

 往年のスターを起用することで虚構と現実を交えている点が作品の妙ですが、モンゴメリー・クリフト、ジーン・ケリーが断ったためにジョー役に抜擢された当時無名のウィリアム・ホールデンは、この作品で一躍名を馳すも、後にアルコール依存症となり、'88年、自宅で転倒して頭を切って血の海にうつ伏せになって死んでいるのを死後数日経ってから発見されていて、個人的にはそのことが冒頭のシーンとダブり、何か因縁めいたものを感じなくもありませんでした。

「銀座文化/シネスイッチ銀座」(1987-1997)
銀座文化・シネスイッチ銀座.jpg 「サンセット大通り」●原題:SUNSET BOULEVARD●制作年:1950年●制作国:アメリカ●監督:ビリー・ワイルダー●製作:チャールズ・ブラケット●音楽:フランツ・ワックスマン●時間:110分●出演:グロリア・スワンソン/ウィリアム・ホールデン/エリッヒ・フォン・シュトロハイム:マックス/バスター・キートン/ナンシー・オルソン●日本公開:1951/10●配給:セントラル●最初に観た場所:銀座文化 (88-12-12) (評価:★★★★)

 銀座文化 (60年代「銀座文化劇場/銀座ニュー文化」、70年代「銀座文化1・銀座文化2」、1987年〜「銀座文化/シネスイッチ銀座」、1997年〜「シネスイッチ銀座1・シネスイッチ銀座2」) 

 



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和田泰明

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